大樽沢の滝
(おおたるさわ)

安倍川、中河内川支流西河内川に大樽沢あり
天狗岳に湧出する沢である
県道189号線(三ツ峰落合線)を進んで白石橋を渡り
内匠地区の大樽橋を過ぎすぐの林道へ左折する
2006年7月22日Web初公開の滝

県道から入って暫くは左岸を上り集落を
抜けて橋を渡り右岸を走る
材木の切り出しのための広場に駐車して
沢を登り始めた。
いつものパターンで道が無いので
堰堤上から沢登り開始、雨上がりの
ため水量が多いようだ
堰堤から10分で左岸から流れ込む
桃ノ木沢に到着する。地図の等高線で示すように
落差の激しい沢である。
出会い奥にゴトウ滝があると記されているため
2回目のアタックで桃の木沢に入って見たが
それらしい物は無かった。

大 滝

桃の木沢出会いを過ぎるとすぐに3段の滝が現れる滝としては緩やかだが
落差30m、3段、幅5mの滝、これが大滝と思われる
沢本筋も落差激しくここで通らずになってしまった。滝下流を少し戻って左を巻いたが
傾斜と言うより壁に近い、生えている木を頼りに上り始めたが頭上に今にも落ちそうな
浮石が見える右にトラバースして獣道を見つけやっとの思いで大滝上に出た。

画像はイチローさんと再訪した時に正面に回って撮ったものです。

山の神滝

大滝を過ぎると段差の激しい渓流となる
右に左に巻きながら暫く上ると大きな崩落地に出る
崩落した石を落すと今にもナダレ落ちて来そうな場所なので
反対側左岸を巻き登って行くと轟音と共に山の神滝が現れる
大滝の高巻きでヘロヘロになって登って来たが見事な滝に疲れも吹っ飛んだ。
2007年8月18日再訪の写真ですが水量も適当にあり、赤味がかった岩肌が
美しい滝でした。
落差12m幅20m入口堰堤から此処まで30分落差の激しい沢であった。
上流への遡行は左岸のガレを簡単に巻く事が出来る
この大樽沢へ入るきっかけとなったのは西河内川支流、平瀬に横沢権現の滝
に並ぶ50m級の滝があると言う情報が元であった。
「箒木沢滝」とあった。箒木沢は滝が存在していた形跡もなし、そこで白石沢に
調査に入り地元の方に大樽沢に滝ありと聞き登って来た。

不 動 滝

2007年8月18日山ノ神滝上流にある滝を探しに登りました。
大樽沢は山ノ神滝から30分ほどで右俣相谷沢、左俣水ノ口沢となる
相谷沢を10分程登ると圧縮された岩盤の奥に不動滝が現れる
少し斜めに落ちる滝であるが本谷の斜瀑状態の滝とは違って
正統派の直瀑で水量もあり良い滝です。 落差15m


九 ツ 滝

左俣水ノ口沢を登ると崖に突き当たる
其処から沢は右に折れ九ツ滝が始る
九ツとは多くのと言う意味らしい
総延長落差70m〜80m連瀑帯で大きいが
撮影場所は沢底のため全容を納められない
此処まで1時間30分を要した。
九ツ滝のメインになる滝です。落差は8m程ですが
連瀑の中ではゆったりした感じの滝です。
九ツ滝の段瀑はこの辺で傾斜がゆるくなり終わり
となる。滝の手前右岸には細いが落差30m程の
滝が落下している
九ツ滝右岸の滝とでも呼びますか?

此処大樽沢は西河内川でも類を見ない急峻な谷である
びっくりしたのは、谷沿いの小さなスペースを開墾してワサビ田が
作られていた事である。今は放置されてしまったが大きな石組みは
当時の御苦労が伺える
遊びで入った渓雨とは違い、沢は生活に密着している
最近は人も訪れる事のない源流、それでも滝は堂々と存在感を
アピールしていた。  自然は偉大なり!



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