布沢滝
(ぬのさわのたき)

安倍川水系中河内川支流布沢に50mの大滝ありと言われているが
地元の人に聞いても山仕事に行かなくなって現在はどう言う状態
なのかわからないようだった。安倍川水系で50m級の滝は多くないが
この布沢滝と平野の天神滝の画像が無い中河内川が大きく蛇行
して県道から遠ざかる一番遠い場所に布沢が流れ込んでいる。
滝への道が無いか何処から入れば良いか等昨年から検討していた
が5月の連休を利用して中河内川を登って布沢入口から沢登りし
て行く事に決め出かけた。

中河内川左岸から布沢入口を望む
玉川橋で西河内川と合流しているが右折して中河内川に沿って
口坂本温泉を目標に進み奥池谷地区に入ると公衆トイレが見えてくる
駐車場に車を止めて中河内川を徒渉する事にした。
地図では沢口まで800m程とあるが川床を歩くと長い
流れ込みは小さく本当に布沢なのか不安になり地図で位置を確認した。
布沢を歩き始めて20m程進むと左岸から
水の音がする
藪の影から覗くと下段から上段まで20mは
ある3段の滝だった
布沢口の滝(仮名)とします。
※いちご会オフ会で再訪(2007年5月12日)
昨年、上の写真で総落差20m3段と書いたが
同行者が確認した所上の段は3段だったと言う
昨年の画像を確認すると下段の滝が二段
上段の滝が三段で撮ってあった。
下段と上段を一つの滝と考えるなら30m弱の
落差になります。(写真は2006年版)
(金さん、あっきーさん、イチローさん、渓雨)
更に上って行くと大きな淵に出た。
高巻きは出来ないが淵左を通って上に行けそうだ。
一の淵
所々落ち込みの連続で小さな滝と淵を
形成してる滝下に転がっている丸い石が
印象的だった。
二の淵
この淵は左岸を高巻く単独徒渉のため渓流魚の
有無や野草の観察など自由なので此処まで一時間
ほどかかっている
三の淵
地元出身の方の情報だと
3の淵までは水遊びに行った事があると言う
4の淵の情報は無かったのでこれが主滝か
と思いセルフで記念撮影など数多く撮った。
落差3m程の滝
四の淵
しかし、釣り人の足跡が滝上に続いている
と言う事は魚止めで無いので上流を目指す
左岸を巻いたのだが蔓に三脚を引っ掛け
この淵へ沈めてしまった。
暫く行方を見ていたが諦めて登る事にした。
五の淵
五の淵の上で右又が流れ込み沢本流は左カーブになる
左岸から流れ込む沢は急峻で本流は比較的なだらかであり
数分で突如眼前に淵と共に大滝が現れる。
此処まで苦労して来た甲斐がある素晴らしい滝だ。
問題は淵(六の淵)に架けられた2本橋でしたが慎重に登って
滝下に到着、此処まで沢口から1時間半の道程でした。
この滝が名前だけで画像が紹介されていないのは
布沢の奥深くに位置しているからでしょう
山仕事でなければわざわざ滝見だけに訪れる人は無い
それだけに滝下に一人立った時は「おおお!これが布沢滝だぁ」と
叫んでしまった。
「落差50mの大滝あり」そんな情報で行って見ると
がっかりする場合が殆んどだが布沢の滝は違っていた。
落差40m幅10m安倍の大滝に負けない良い滝です。
これだけの滝が地元の人でも知らない事は寂しいと思う
反面、此処まで登って来て写真を撮ったのは近年では
私一人である事が自慢でもあります。
滝壺(七の淵)はあまり大きくないがアマゴが潜んでいるかも
五の淵で三脚を落としてしまって流し撮りに不安があったが
それなりに綺麗に撮れてホッとしている
因みに落とした三脚はしっかり回収して来ました。
めでたし、めでたし

※中河内川を含む安倍川周辺はマムシが多く生息しているので
  夏季に入渓する場合は注意しなければならない。
渓雨も紅葉の布沢滝を撮ってみたいので作戦を練っています。

※駐車地点9時30分 → 沢入口10時00分 → 滝到着11時20分
  約片道2時間かかりました。

※いちご会オフ会で再訪(2007年5月12日)
  門番の淵に架かっていた丸太は淵左に寄せてあり
  先回より通過しやすくなっていた。
  しかし、この丸太が流されてしまった場合、淵を突破しなければ
  滝には近づけない  


トップへ
戻る




inserted by FC2 system